ゴーストブレイカー Ghostbreaker:退魔師

 

ゴーストブレイカー   洞察に富む精神力は生死を見分け、その狭間を歩む影の覆いを認識することができる。ゴーストブレイカーが自ら任じた任務は、腐肉に巣食うデーモンを絶滅させ、生命の巷から放逐することにある。ゴーストブレイカーは祈祷や祈願に基づく信仰力を用いるのではなく、精神力を用いて命を持たずに動く肉塊を絶滅させる。それゆえ、彼女はアンデッドの憎むべき敵である。ゴーストブレイカーは如何なる犠牲を払っても、アンデッドを彼らの納骨堂まで追跡し、そして彼らの不浄な影響が広がらないように滅ぼす。
  The ghostbreaker draws on many skills, not the least of which is simple knowledge, to fight undead. The skills of the warrior are necessary to fight those undead who cannot be cleansed any other way than by the blade.thus those with levels of psychic warrior or even fighter find this class easier to take. The most common ghostbreaker is someone with four levels of psion and two levels of ranger or paladin (though fighters and barbarians are almost as common).
  Ghostbreaker NPCs are found standing vigil in lonely tombs or ruined necropoli. Player character ghostbreakers can join their strength with groups who have a habit of running into undead on a regular basis.
  ヒット・ダイス:1d8

 

前提条件 Requirements
  ゴーストブレイカーになる資格を得るためには、キャラクターは以下の全基準を満たさなくてはならない。
    基本攻撃ボーナス:+3以上
    精神集中:8ランク以上
    知識(サイオニクス):4ランク以上
    知識(宗教):2ランク以上
    特殊:アンデッドを滅ぼし、滅ぼしたアンデッドの一部を使ってアミュレットかブローチ、サークレット、指輪を作らなくてはならない

 

クラス技能 Class Skills
  ゴーストブレイカーのクラス技能(そしてそれぞれの技能のための対応能力値)は自己催眠【判】、精神集中【耐】、製作:いずれか【知】、交渉【魅】、知識:サイオニック【知】、知識:宗教【知】、聞き耳【判】、職能:いずれか【判】、サイオニック学【知】、捜索【知】、そして視認【判】だ。技能の説明についてはPHB第4章:技能を参照。

  レベル毎の技能ポイント:2+知力修正値。

 

クラスの特徴 Class Features

  武器と防具の習熟:ゴーストブレイカーは武器や鎧の習熟を得ない。

  修得パワー:表に示された各レベルにおいて、新たに上級クラスのレベルをアップすると、自分がこの上級クラスに就く前に属していた、発現者クラスいずれか1つのレベルが上がったかのように、1日のパワー・ポイント数が増え、新たなパワーが利用可能となる。しかしこれいがいに、それらクラスのレベルが上がっていたなら得られたはずの利益(ボーナスのサイオニック修正特技とアイテム作成特技の獲得、サイクリスタルの特殊能力など)を得ることはない。これはつまり、上級クラスの表に示された上昇分を、1日のパワー・ポイント数、修得パワー、発現者レベルを決定する際に、自分の持っている発現者クラス・レベルに加えることができるということである。もしキャラクターが以前に発現者クラスを複数とっていたなら、レベルの上昇があるたびに、その新たなレベルをどのクラスに関して、1日のパワー・ポイント数、修得パワー、発現者レベルを決定するために適用するのかを決めなければならない。

  退散効果 Effective Turning (超常):ゴーストブレイカーは信仰力を放つクレリックのようにアンデッドを退散させることが出来る。しかし彼女が使うのは高次の力ではなく精神力の顕現である。ゴーストブレイカーのアンデッド退散における有効退散レベルは彼女の発現者レベル−2であり、精神的にチャネリングすることで正のエネルギーを操作するのである。従って、サイオン6/ゴーストブレイカー1である彼女は5レベルのクレリックであるかのようにアンデッドを退散させる。クレリックやパラディンとしてのレベルを持つゴーストブレイカーは、退散レベル決定時にそれらのレベルを加えることが出来る。【魅】は退散判定と退散ダメージに修正を与える。

  ディテクト・アンデッド Detect Undead (擬サ):ゴーストブレイカーは、生命体ではなく、負のエネルギーをまとって活動するアンデッドが放つ独特の精神波を感知することができる。ゴーストブレイカーがサイオニック集束を維持している間、彼女は標準アクションを使用して60フィート半径以内のアンデッドを感知することが出来る(呪文のように)。受け取る情報量はキャラクターがどれぐらい長く観察するかによる:
  1ラウンド目:彼女はアンデッドの存在の有無を確認できる。
  2ラウンド目:彼女は範囲内のアンデッドの数と、最強のアンデッドのレベルを確認できる。
  3ラウンド目:彼女は個々のアンデッドのレベルと位置を知る。もしアンデッドが彼女の視線の外にいるなら、彼女はその正確な位置ではなく方角を感知する。

  アンデッド破壊 Raze Undead (超常):2レベルにおいて、ゴーストブレイカーは1回の近接攻撃、遠隔攻撃、接触攻撃、サイオニック・パワー攻撃を介してアンデッドを破壊する衝撃波を送り込むことが出来る。攻撃が成功した場合、彼女は有効発現者レベル毎に2の追加ダメージを与えることが出来る(アンデッドがセーヴに成功したか否かに関わらず)。キャラクターは《アンデッド破壊》を彼女の上級クラス・レベル+【魅】修正値に等しい回数だけ行うことが出来る(可能であるなら)。

  生命力吸収耐性 Endure Drain (超常):3レベルにおいて、キャラクターがサイオニック集束を維持している間、彼女は生命力吸収攻撃から限定的防御を受け取る。毎ラウンド、キャラクターが最初にこうむる負のレベルを与える攻撃に基づく負のレベルを無視する(ヴァンパイアの攻撃のような)。この能力は負のレベルのみに限定されるものであって、攻撃に基づくダメージは通常にこうむる。

  生命力吸収反転 Drain Feedback (超常):4レベルにおいて、キャラクターが負のレベルを負ってしまった場合(彼女の《生命力吸収耐性》能力が彼女を生命力吸収攻撃から守れなかった時のような)、負のレベルに応じて自律的サイオニック反応が攻撃者に対して引き起こされる(アンデッドやエナヴェイションを発動した術者、生命力吸収の剣を振り回すファイターなど)。割り込みアクションとして、キャラクターは生命力吸収を行った攻撃者に対して反転エネルギーの弧を架かられる(たとえ不可視や視線の外、あるいは両者の間に距離的な隔たりがあったとしても)。反転には2つの効果のうち1つを与える。アンデッドに対して、ゴーストブレイカーは有効退散レベルに+3ボーナスを得て、フリー・アクションで《退散効果》を起動することができる(このときアンデッドを威伏することはできない。正のエネルギーではなく負のエネルギーを反転させるからである)。生けるクリーチャーがパワーや呪文、アイテムを用いて負のレベルを与えて来た場合、反転エネルギーの弧は1レベルの負のレベルを与える。いずれにしても、ゴーストブレイカーは反転の原因となった負のレベルを受け取る。たとえゴーストブレイカーが複数回の負のレベルを受け取るとしても、反転エネルギーの弧はただひとつだけ特定の効果と共に発せられるだけである。

  退散の覇者 Turning Harrier (超常):5レベルにおいて、ゴーストブレイカーはより上手くアンデッドを退散させることが出来るようになる。ゴーストブレイカーのアンデッド退散における有効退散レベルは彼女の発現者レベル+2(上記《退散効果》の−2に置き換わり)であり、精神的にチャネリングすることで正のエネルギーを操作するのである。従って、サイオン6/ゴーストブレイカー5である彼女は13レベルのクレリック! であるかのようにアンデッドを退散させる。クレリックやパラディンとしてのレベルを持つゴーストブレイカーは、退散レベル決定時にそれらのレベルを加えることが出来る。【魅力】は退散判定と退散ダメージに修正を与える。

 

ゴーストブレイカー
クラスレベル基本攻撃ボーナス頑健反応意志モード判定ボーナス特殊修得パワー
+1+2+2退散効果、ディテクト・アンデッド既存クラスに+1レベル
+2+3+3アンデッド破壊既存クラスに+1レベル
+3+3+1+3+1生命力吸収耐性既存クラスに+1レベル
+4+4+1+4+1生命力吸収反転既存クラスに+1レベル
+5+4+1+4+1退散の覇者既存クラスに+1レベル