信仰の側面(Faces of Faith)
代案クレリックの概念(Variant Cleric Concepts)

  宗教はいかなる文化においても主要な要素と定義付けられる。それは習慣や行動、美、戦、平和 ‐ そして多くのD&Dキャンペーン設定、魔法、モンスターと冒険者に影響を与える。多くの場合たいていのキャンペーンでは、クレリックはPHBに示されているように戦士にして教師、宗教の従者に適している。もちろん、すべての僧侶と神格がそれほど似通っているわけではない。しかし領域の選択と上級クラスとの組み合わせで、基本クレリックはほとんど全ての教徒を再現できるだろう。
  時にクレリック・クラスはキャラクターの要求をほとんど再現できる。しかしながらそれは完璧ではない。神権政治の職員として仕えるクレリックは冒険者とは異なった種類の能力に焦点を合わせるべきではないか? 部族の祖霊を崇拝する僧侶が神格に頼むのではなく、祖霊の力を用いるのではなかろうか? このような場合、多分あなたが探しているものは専門クレリックである。

共有ルール Shared Rules
  ここに示された全てのクレリック派生クラスは、標準的なクレリックに共通する特徴を有する。特に指摘されない限り、専門クレリックは標準的クレリックと同様に以下の特徴を共有する:

  • 専門クレリックのレベルは呪文発動能力、特技と上級クラスの条件などに関して通常のクレリックとしてみなされる。キャラクターは最初にクレリックとなることを決めたなら、基本クレリックかこれらの代案版クレリックのいずれになるかを選択しなくてはならない。ひとたび選択したのならそれはもはや変更は効かず、キャラクターは後から基本クレリックや他の代案版クレリックとマルチクラスすることもできない。
  • 専門クレリックは標準クレリックとオーラや対抗属性呪文発動の制約を共有する。
  • 専門クレリックはクレリックの属性制約を持つ;すなわち、専門クレリックの属性は彼女の神格のそれより1段階までしかずらすことができない。
  • エヴァンジェリストを除き、専門クレリックは【判断力】基準で信仰呪文を発動し、通常のクレリックと同様に事前に準備をしなくてはならない。彼女たちはクレリック呪文リストから呪文を発動する。彼女たちは同数の一日の呪文数を得るが、それぞれの呪文レベルにおいて追加となる領域呪文を受け取らない。
  • 標準的クレリックと異なり、専門クレリックはキュア インフリクト 呪文を任意発動する力を得ない。
  • エヴァンジェリストの場合、専門クレリックは領域を得ず、同様に特殊能力や追加呪文を得ない。
  • 専門クレリックはアンデッド退散能力を持たない。

  アンセストラル・スピーカー Ancestral Speaker:祖霊の代弁者
  アスパイアラント Aspirant:大望を持つ者
  ビネヴァラント Benevolent:博愛者
  クルセイダー Crusader:聖戦士
  エヴァンジェリスト Evangelist:福音伝道者

アーケイン・ディサイプル Arcane Disciple:秘術の使徒

 

  多くの世界には魔術の神格たちとそれを信仰するクレリックたちがいる。しかしながら、若干のクレリックは、魔術の神格ではなく魔術自身の概念と力に献身を捧げている。彼女たちは魔術こそ全ての現実の基礎となる根源力の象徴であると信じ、ゆえにいかなる神よりも強く崇拝している。これらアーケイン・ディサイプルは全ての魔術は本来的に一体であると信じているが、彼女たちは部分的に秘術と信仰の境界を越えることに成功しただけだった。多くのアーケイン・ディサイプルはウィザードとマルチクラスをし、ミスティック・シーアージ上級クラスを得る(DMG 第6章を参照)。

  ヒット・ダイス:d6

クラス技能
  アーケイン・ディサイプルのクラス技能(と関連能力値)は、精神集中【耐】、製作【知】、解読【知】、交渉【魅】、治療【判】、知識(神秘学、歴史、宗教、次元界)【知】、職能【判】、呪文学【知】、魔法装置使用【魅】である。
  開始時の技能ポイント:(4+【知】修正)×4
  毎レベルの技能ポイント:4+【知】修正

 

クラスの特徴 Class Features
  以下がアーケイン・ディサイプルのクラスの特徴である。

  武器と防具の習熟:アーケイン・ディサイプルは全ての単純武器、軽装・中装鎧、盾(タワー・シールドを除く)に習熟している。

  ボーナス特技:1レベル、5レベル、以降5レベル毎に、アーケイン・ディサイプルはボーナス特技を得る。これらの特技はいずれかの呪文修正特技かアイテム作成特技である。

  秘術から信仰に Arcane to Divine(変則):毎レベル、アーケイン・ディサイプルは任意の秘術呪文(バード用かソーサラー/ウィザード用)をひとつ選択する。この呪文はキャラクターが発動可能な最高レベル信仰呪文より1レベル低くなければならない。アーケイン・ディサイプルはこの呪文を通常のクレリック用呪文リストに加えることが出来、以後呪文は信仰呪文として発動できる。さらに、アーケイン・ディサイプルは(彼女に領域選択権がない場合を除き)魔術の領域を得ない。すべての魔術の領域呪文はアーケイン・ディサイプルにとっては信仰呪文であり、彼女はレベルを上昇させることで選択したいかなる秘術呪文でもクレリック呪文リストに加えることができるからだ。

アーケイン・ディサイプル:ドラゴン誌 #311
レベル基本攻撃ボーナス頑健セーヴ反応セーヴ意志セーヴ特殊
+0+2+0+2ボーナス特技、秘術から信仰に
+1+3+0+3秘術から信仰に
+2+3+1+3秘術から信仰に
+3+4+1+4秘術から信仰に
+3+4+1+4ボーナス特技、秘術から信仰に
+4+5+2+5秘術から信仰に
+5+5+2+5秘術から信仰に
+6/+1+6+2+6秘術から信仰に
+6/+1+6+3+6秘術から信仰に
10+7/+2+7+3+7ボーナス特技、秘術から信仰に
11+8/+3+7+3+7秘術から信仰に
12+9/+4+8+4+8秘術から信仰に
13+9/+4+8+4+8秘術から信仰に
14+10/+5+9+4+9秘術から信仰に
15+11/+6/+1+9+5+9ボーナス特技、秘術から信仰に
16+12/+7/+2+10+5+10秘術から信仰に
17+12/+7/+2+10+5+10秘術から信仰に
18+13/+8/+3+11+6+11秘術から信仰に
19+14/+9/+4+11+6+11秘術から信仰に
20+15/+10/+5+12+6+12ボーナス特技、秘術から信仰に