第三の秘術の書、ネクサス
The Book of Eldritch Might V, The NEXUS

 

呪文精密接触化 Precise Touch, P22


破壊の号令
Cry Havoc

 

戦争呪文 War Spell

 


 呪文精密接触化 Precise Touch
  あなたは効果範囲呪文を接触呪文であるかのように発動することができる。
利益:《呪文精密接触化》は効果範囲を持つ力術呪文を単一目標、瞬間、遠隔接触攻撃に変換する。呪文によっては効果範囲の中心について特に規定される場合もあるが、この特技は影響しない。精密接触化された呪文の準備と使用は、本来のレベルより1レベル低い呪文スロットを使用して発動する。しかしながら、あなたは通常に呪文を発動することができなければならない。
  この特技で準備した呪文が全て適切に機能するわけではない。精密接触化に意味がない、例えば、広領域を前提とした場合は無効だ(特に場所に影響を与える呪文はほとんどすべてここに分類される)。精密接触化ファイアーボールは2レベル呪文として準備/発動され、術者レベル毎に1d6ダメージを単一クリーチャーか接触した物体に与える。


戦争呪文 War Spell
  あなたは非常に広範な範囲や非常に遠距離に対して呪文を発動できる。
前提条件:《呪文距離延長》、《呪文効果範囲拡大》
利益:もしあなたが発動する呪文の距離要素が中距離、もしくは長距離であるなら、下記に示すように距離要素と、可能であるなら効果範囲要素が10倍化される。もし呪文が距離要素を定義しないなら、もしくは効果範囲が他の要素に分類されるなら、それはこの特技から利益を得ない。
  効果範囲型呪文: 効果範囲の1つの次元について要素が10倍に増加する。例えば、この特技の影響を受けたファイアーボール は通常の20フィート拡散に代わり200フィート拡散となる。
  目標型呪文: あなたは10倍の範囲内に位置する10体の目標を選択することができる。
  効果型呪文: 効果の1つの次元(効果範囲呪文と同様)について要素が10倍に増加するか、あるいは効果を適用可能な目標が10倍になる。例えば、この特技をメルフス・アシッド・アロー 呪文に適用することにより、それは1本のアローを作るのではなく10本のアローを作り出す。またクラウドキル 呪文に適用した場合、幅300フィート、高さ20フィートの致命的な霧の拡散を引き起こす。
  複合効果: 目標型呪文が、複数目標に対して狙うことが出来る多数の小効果を作り出せるなら、この特技は呪文を10倍の効果数を作り出す。例えば、マジック・ミサイル 呪文を発動する9レベル・ウィザードは、通常5発のミサイルを作ることができる。この特技により、彼は50体のクリーチャーに対して50発のミサイルを作り出し、そしてどの2体の目標をとってもそれぞれが150フィート以内に収まっていなくてはならない。
  限界: 戦争呪文は単体のクリーチャーに対して、通常呪文を超えて目標指定や効果指定することが出来ない。例えば、キャラクターがウォー・マジック・ミサイル を発動することにより50発のウォー・マジック・ミサイル を作り出すが、術者は単体目標に対して5発を超えて命中させることが出来ない。同様に、ウォー・メルフス・アシッド・アロー を発動すると10発のアローが作り出されるが、単体のクリーチャーを目標に指定することが出来るのは1発だけだ。
  呪文がクリーチャーの数やヒットダイスを指定する場合であっても、クリーチャー総数やヒットダイス総数は10倍化されるが、単体に与える影響は通常のままとなる。例えば、ウォー・サークル・オヴ・デス 呪文は術者レベル毎に1d4×10ヒットダイスのクリーチャーまで影響を与えるが、しかしそれは9ヒットダイス以上のクリーチャーに影響を与えることはできない。
  変数: 戦争呪文は呪文の実際のレベルより1レベルより高い呪文スロットを使用する。呪文の発動時間は10倍化する。そのため標準アクション呪文は発動に10ラウンド(1戦争ラウンド)を要する。同様に、物質要素や経験値消費についても10倍を必要とする。例えば、ウォー・サークル・オヴ・デス 呪文は10個の黒真珠(500gp相当)を必要とする。戦争呪文のセーヴィング・スロー難易度は2だけ低下する(最低でも10)。