〈混沌〉のエミリコルの要塞 The Fortress of Emirikol the Chaotic


 「私が知るクリサンドラルは、他の誰よりも、多くの人々を助け、守り、その友となろうとしていた。臨席者の諸君は、今日ここで、彼が歩んだ多彩な生涯を、物語として耳にするだろう。」
 "Of all men I have known, Klysandral had saved, aided, or befriended more people than anyone else. The attendance here today shows the varied lives he touched in a signficant way."
マイチャス・ガイルによるクリサンドラルの追悼演説より
Michuth Gyl, the Eulogy of Klysandral

 

  その昔、大いなる力を持つ(明らかに混沌属性の)ウィザードとして知られる〈混沌〉のエミリコルは、同じく強力なウィザード・タインネストラン Tinnestron と、〈荒廃岬 Point Harrow〉と呼ばれる細身の半島の突端で決闘を演じた後に姿を消した。決闘で放たれた魔力により、その地には絶え間なく続く、魔法による破壊的な嵐が生じるようになった。そして決闘の名残の嵐により、双方のウィザードは〈荒廃岬〉と共に破壊されてしまったとされている。

  これらの推測は誤っている。エミリコルは嵐の中で無事に生きている。彼は嵐が邪魔者を排除することに満足している。


メタルストーム The Metalstorm:遭遇レベル13

  恐るべき魔法決闘の結果、残留した魔力は今現在メタルストームとして知られている。魔法嵐により覆われた範囲は強力な磁力風で満たされている。その結果、範囲内では小は砂粒大から、大はヨットくらいの大きさの鉄や鋼の塊が、無数に吹き飛ばされている。とてつもない速度で互いにぶつかり合う金属塊は、それぞれが鋭い切っ先と角を持っている。金属塊同士がぶつかり合い、互いを削りあう轟音は、20マイル離れた土地まで響き渡る。

  この嵐は、異次元から金属を召喚しているように思われる(おそらく鉱物の複合元素界から)。そのため、金属は決してなくなることはない。その中心は海上にあり、そのためメタルストームの猛威は地面と水面の両方に及んでいる。嵐にさらされた地面は、その中に百万もの金属片が埋まりこみ、今この瞬間にも別の金属が地中に打ち付けられている。金属片は地面から20ないし30フィートまで到達しているため、地中移動は困難であるが、不可能ではない。メタルストームは地中同様海中にも及んでいるため、金属片は海底にも埋まっている。破片は魔力的自然の産物のため、エーテル界にまで影響を与える。したがってエーテル化したクリーチャーであっても無傷で嵐を抜けることは出来ない。

  誰であってもメタルストームの圏内に入ったものは毎ラウンド1d100ポイントの物理ダメージをこうむる(反応セーヴ難易度20・半減)。この反応セーヴ難易度は判定を行う毎に+1ずつ増加する(2回目は難易度21、3回目は22…)。プロテクション・フロム・アローズ はこのダメージからキャラクターを守ることはない(これらは依然として魔法ではない遠隔攻撃であるが)。

  多くの人々は信じようとしないが、この嵐は不動の球体であり、その中心は静穏だ。メタルストームの危険範囲の厚みは300ヤード(900フィート=180マス)だけである ‐ その厚みは全周にわたり均一である。しかし、ディメンジョン・ドア などの呪文であるなら迂回することが出来る(術者レベル13以上が必要だが)。アーケイン・アイ などの呪文を用いる事により、この球体が中空であることがわかる。

  〈知識:次元界〉判定難易度30に成功することで、メタルストームについての詳細な情報を得ることができる。メタルストームの範囲内と大小様々な金属が地面を覆っているため、移動困難地形として判断する。


現実空間の亀裂 The Reality Rents:遭遇レベル7

  メタルストームの圏内は静寂だ(嵐による轟音は残るが)。内部は不毛で岩がちのでこぼこな地形をしており、大小さまざまな岩塊がてんでばらばらに転がっている。乾燥した岩の荒野は若干の下生えで覆われている。しかしながら、静寂ではあるものの、ここには大いなる危険が残っている。この地域は多年にわたり魔法の嵐にさらされてきたため、根本的に不安定な状況にある。仮に現実というものが織物であると仮定するなら、この付近は布地がほつれ、擦り切れ、部分的に裂けてさえいる。

  この効果は【知力】判定難易度18(〈知識:次元界〉を5ランク以上持つPCは+5状況ボーナスを得る)に成功することで認識することが出来る。またトゥルー・シーイング 呪文や類似した魔法効果により、認識することが出来る。この亀裂は物質界から別次元へと繋がっている。魔法効果で亀裂を見つけることが出来たとしても、その亀裂がどこに繋がっているかについては判明しない。

  この地域を移動する者がいずれかの方法で亀裂を発見することが出来なかった場合、毎ラウンド1%の確率で亀裂につまづく。そのような場合、キャラクターは亀裂を通って他次元界に入り込んでしまう。DMは無作為に到着次元を決定しろ:

01〜75エーテル界
76〜90アストラル界
91〜98鉱物の複合次元界
99無作為な外方次元界
00無作為な内方次元界

  さらに、擦り減った現実空間での呪文発動は危険である。[変成術]か[召喚術](瞬間移動)呪文を発動した場合、現実の亀裂に落ち込む可能性は20%に増加し、呪文の対象にあっては5%の確率で亀裂に入り込む。

  もし誰かが亀裂につまづいた場合(もしくは通り過ぎた場合)、上記のように彼女は自身が他次元界にいる事実に気づく。もし彼女が次ラウンドまでに背後を〈視認〉もしくは〈捜索〉して成功するなら(難易度20)、同じ亀裂を通って戻ることが出来る。しかしながら、他次元界への亀裂は毎ラウンド20%の確率(累積)でズレるか塞がってしまう。そうなった場合、キャラクターは次元界に捕らえられ、自力で次元間を超えなくてはならない。

  〈知識:次元界〉判定難易度30に成功することで、現実空間の亀裂についての詳細な情報を得ることができる。


マジック・スターヴド:魔法に飢えし者 The Magic-Starved:遭遇レベル5

  メタルストームの目にはマジック・スターヴドと呼ばれる珍しいクリーチャーが住み着いている。彼らはかつて人間であったが、今では魔力をすするクリーチャーに成り果ててしまっている。彼らは岩の間に潜み、現実性の亀裂から漏れ出してくる魔力を食べて生きている。

  術者がこれら哀れな存在の50ヤード(150フィート=30マス)以内に接近すると、それは直ちにキャラクターの魔力を感知して近づきはじめる(遭遇時の距離を150フィートからはじめろ)。それは呪文発動能力や擬似呪文能力を持つクリーチャーに近づくと施しを乞う。

「呪文をお恵みくだされ。ほんの少しでかまいません。多くは求めません…。たったひとつお恵みくだされば、私はここを離れます。」
“cast a spell, just a little one. That's all I need... just one and then I'll leave you be.”

  もし術者が拒否するなら、懇願は続く:

「お願いします。お恵みください。あなたは飢え死にしかけている男を見捨てられるのですか?」
“Please, I'm begging you. You wouldn't deny a starving man food would you?”

  懇願は決して終わることはない ‐ 飢えたクリーチャーは呪文を得るためなら、いかなる要求にでも応える。

  もしキャラクターが呪文を発動するなら(魔法のアイテムによるものも含む)、マジック・スターヴドは歓喜の声を上げる。そして術者は意志セーヴィング・スロー難易度20を行わなくてはならない。もし失敗するなら、この利己的なクリーチャーは術者の精神、もしくはそのアイテムから無作為に呪文を盗み取る。術者は再度意志セーヴ難易度20を行わなくてはならない。キャラクターがセーヴに成功するまでこれは続く。盗み取られた呪文や呪文スロットは呪文を発動したかのように失われる。しかしこれは通常の手段で回復する。アイテムから盗まれたチャージは回復することはない。より悪いことに、もし術者が施しを行ったのなら、1d3ラウンド後には別のマジック・スターヴドが施しを受けに現れる。マジック・スターヴドは発動された呪文の種類には頓着しない。

マジック・スターヴド Magic-Starveds (無数):ヒット・ポイント5


スティード・オヴ・ケイオス:混沌の暴れ馬 The Steeds of Chaos:遭遇レベル4

  エミリコルが個人的に生み出したこれらの魔獣は、その振る舞いが想像されるスティードとは非常に異なる。ある個体は8本の脚を駆使して疾走し、他の個体は2本足でゆったりと歩き、ある個体は不格好な翼を使って地面近くをゆらゆらと漂っている。全体の半分は大型サイズであり、4割は中型サイズ、そして1割が超大型サイズである。体色、表皮、形態、サイズ ‐ これらのいずれの特性にあっても、クリーチャーが共有しているものはない。にもかかわらず、彼らは無分別な群れとして暴走し、その通り道にあるものは何でも踏み潰してしまう。

  クリーチャーは設定された通り道を走っている。彼らは大洞穴から出てくると、岩だらけの崖を回り込むように暴走し、別の大洞窟の中に姿を消す。彼らは地下道を通って最初の大洞穴に向かい、そして1周して再び出て来る。スティード・オヴ・ケイオスは決して暴走を止めない;彼らは荒野の上と下を永久に走り続ける。彼らの総数は数万におよぶ。そのため途絶えることのない奔流として機能している。彼らの通り道は幅100フィートに達し、その中にいるものを何でも踏み潰す。スティードの間をすり抜ける場合、直進が見込めないことから移動困難地形(1マス移動するのに15フィート分の移動力を必要とする)として判断する。

  崖を越えた先にはエミリコルの要塞が横たわっている。キャラクターたちはこの暴走する生ける肉壁を超えなくてはならない。

スティード・オヴ・ケイオス Steeds of Chaos (20000頭以上):ヒット・ポイント25

戦略:スティード・オヴ・ケイオスは進路外には目もくれない。さらに進路上に敵が現れても攻撃はしない。単に蹴散らすだけだ。スティードに蹴散らし攻撃を受けた場合、キャラクターは伏せ状態になる。伏せ状態になったマスがスティードの進路上であるなら、そのキャラクターは毎ラウンド10d6ポイントの殴打ダメージをこうむる。


水晶の尖塔 The Crystal Spire

  メタルストームのまさに中心の海面から高い水晶の尖塔が屹立している。水晶には強力な魔法が保持されている。それが立つのはかつて〈荒廃岬〉が存在していた場所であった(それは魔法決闘により地盤から破壊されてしまった)。尖塔は基部から頂部まで2000フィートあり、〈岬〉(の残骸)の突端からは距離150ヤード(450フィート=90マス)に位置する。〈岬〉から尖塔の頂部までは1000フィートの高度差がある。

  キャラクターが崖から見上げると、水晶の尖塔の天辺に、鍛鉄で作られたと思われる要塞が鎮座していることに気付く。水晶の尖塔の真向かいにある崖の突端に、小さな岩棚が海に向かって突き出ている(幅12フィート、長さ20フィート)。この岩棚の先端から3フィートの位置に、エミリコルは金属棒を埋め込んだ水晶を置いた。誰かが岩棚の上に立ったなら、マジック・マウス 呪文が起動して話を始める:

  これをつかみ、混沌の美しさを語れ。
  Grasp, and speak of the beauty of chaos.

合言葉である「混沌(であること)」を発することにより、金属棒から永続化されたテレポーテーション・サークル が起動する。金属棒をつかんで合言葉を発した者はテレポーテーション・サークル により瞬間移動される。そこは尖塔の先端にある金属の宮殿 ‐ その中にあるエミリコルの謁見の間の中心であった。

訳註:PCがこの謎を解けず、無駄に時間を費やすのなら、【知力】判定難易度15に成功することで解答を与えろ。さらに混沌属性の場合、+2状況ボーナスを与えろ。


エミリコルの謁見の間 Emirikol's Audience Chamber

  PCは暗い部屋に現れた。その全体像を見通すことは出来ないが、どうやらここは非常に広大な空間のようだ。彼女らは、1辺が12フィートの正方形をした、磨き込まれた真鍮のプラットフォーム上に出現する。15フィートほど離れた場所に、古めかしい玉座を載せた別のプラットフォームが浮かんでいる。そこには簡素だが上品な衣装を身に着け、刈り込まれた暗い髭を蓄えた、鋭い視線をした中年の男が座っていた。彼はいかなる武器も帯びておらず、キャラクターたちを見ると歓迎の言葉を発した。彼は自身を〈混沌〉のエミリコルと名乗った。

  ウィザードのエミリコルは、自身の時間とエネルギーの大部分を、異世界と次元界に関する問題に費やしている。そのように多忙な彼であったが、彼は心からパラディン・クリサンドラルの逝去を悲しんでいた。なぜなら2人は、はるか昔からの友人にして戦友であったからである。彼は戦士の葬儀に参列することは出来なかったが、彼に敬意を払って式次第を把握するため、親友であるタイアーを送り込んでいた。

  ネヘオド寺院が地獄に運ばれたとき、エミリコルは驚愕すると共に興味をそそられた。重大ななにかが進行中だった。そして彼はこの背後にある真実を突き止めることを望んだ。しかしながら、彼はタイアーを失ってまで事態を把握しようとはしなかった。

  冒険が進むにつれ、エミリコルはおそらく気付くだろう。クリサンドラルに復讐を果たし、ヴェイリス・クリスタル を奪還しようとした黒幕はアスモデウスであることを。これらは共に、エミリコルがたどり着こうとしている真実である。エミリコルはまた、乗員が彼に叛旗をひるがえす前に、彼の所有する帆船デーモンウィング号 を取り除かなくてはならないことを知っている(次項参照)。

  彼はこれを一石三鳥の好機と見た。彼は戦士を召集して寺院に送り込む計画を立てた。そしてその手段としてデーモン製の船を使おうとした。これにより船は彼の手を離れ、クリサンドラルは救われ、そしてアスモデウスによるクリスタルの奪取を阻止できるだろう。

  エミリコルはPCに、寺院が地獄の第五層と第六層の間にある領域に捕えられており、そこは通常の次元間移動では到達できないと説明した。ただし、デーモンウィング号 のような魔法船だけが、下方次元界を貫くステュクス河を航海し、その場所に到達できると伝えた。

  これは実際のところ、真実の半面でしかない。デーモンウィング号 でさえ、寺院に直接PCを送り届けることは出来ない。しかしそれは、彼女らを可能な限り近くまで連れて行くことは出来る。この部分を除き、エミリコルは寛容と思いやりをもってPCに対し、そのため完全に誠実であると思わせる(〈真意看破〉難易度40。彼は闇の中からアンシーン・サーヴァント を召喚し、ワインで客をもてなす)。

  エミリコルはPCに船を提供し、そして彼女らに寺院がどこにあるかを伝える。しかし、それ以上彼が知っていることは何もない。彼は対価として何も要求しない(船の返還すらも)。彼はただこう語る

「すべては私の旧友のためだ。」
“for the sake of my old friend”

もしPCが、なぜ彼自身が行くか、あるいは少なくとも彼女らに同行しないかと尋ねるなら、彼は眉を上げて

「これ以上を求めるつもりかね?」
“Are you suggesting that I have not done enough?”

と聞き返す。

  PCが快諾するか、あるいは不承不承受け入れるなら、彼は一行を埠頭にテレポート させる(下記参照)。もしPCが申し出を断るか、彼を攻撃するか、あるいは真に彼の感情を害するなら、彼は一行を出発点にテレポート させるか(恐らく冒険は終わる)、あるいは一行をメタルストームの中にテレポート させる(恐らくキャンペーンは終了する)。彼の協力を得るには、PCのように強力な人物が敬意を示す必要がある。

 

ザ・スローン・オヴ・パワー:力の玉座 The Throne of Power

 この魔法のアイテム(事実上のアーティファクト)は、半径50フィートのアンティマジック・フィールド を起動する。また玉座に着席したキャラクターは半径100フィート以内の任意の目標に対して接触呪文を発動することが出来る。それはまた、エミリコルが配下のゴーレムに命令を出すことを可能にし、さらに彼のACに+5幸運ボーナスを与える。玉座にはコンティンジェンシィ 呪文が蓄えられている。もしエミリコルに対して物理攻撃が行われた場合、割り込みアクションで彼のマスを囲むようにしてウォール・オヴ・フォース が発動される(これもアンティマジック・フィールド に阻害されることはない)。

 

〈混沌〉のエミリコル Emirikol the Chaotic ヒット・ポイント108

注釈:ワイルド・メイジであるエミリコルは、『呪文大辞典』から多くの呪文を発動する。エミリコルは多くのポーション混合実験をした結果、フライ のポーションと他のポーションを同時に飲むことで、フライ 効果を永続化させる生理機能が働くことを発見した。彼はまた物理攻撃を受けたなら、割り込みアクションでディスインテグレイト 呪文を撃ち返すように蓄えた、コンティンジェンシィ 呪文を発動している。

  うわさでは、エミリコルは少なくともひとつのジ・オーヴ・オヴ・ドラゴンカインド、ザ・コーデックス・オヴ・ジ・インフィニート・プレインズ the Codex of the Infinite Planes、ザ・マシン・オヴ・ラム・ザ・マッド the Machine of Lum the Mad 、を入手しているという。DMはこれらに加え、彼が伝説のアーティファクトのひとつ(またはいくつかを!)を入手しているとしても良いだろう。

 

要塞への他の接近手段 Other Approaches to the Fortress

  エミリコルは要塞の従者兼警護員として5体のアイアン・ゴーレムを配置している。これらのゴーレムはそれぞれ金属のバイザーが顔面を覆っている。バイザーをはね上げると、エミリコル自身の顔が幻術として投影されている。ウィザードは魔法の感知能力により、幻術の耳目を介して周囲を見て対話することが出来る。

  もし英雄が飛行することで、または尖塔をよじ登るといった別の方法で直接要塞に接近するなら、エミリコルの顔をしたゴーレムが1体以上接近し、彼女らにこの行為が無礼であると告げる。ゴーレムは岩棚の上に設けられた金属棒を用いて要塞内に入ることが正式な方法であると伝える。

  キャラクターが独自の方法で要塞に押し入ることを望むか、ゴーレムに攻撃を行うのであれば、毎ラウンドプレイン・シフト 呪文の影響にさらされる。これはセーヴに失敗するか(意志セーヴ難易度21)要塞を離れるまで連続して行われる。セーヴィング・スローに失敗した者は、アビスの中でも特に危険かつ致命的な層に送り込まれ、無数の怒れるデーモンに直面するだろう。エミリコルはこのように無礼なトラブル・メーカーには決して手を貸さない。

  ほとんどのキャラクターはこの冒険でエミリコルの鉄の要塞を探索する機会を得ないだろう。そのためここの細部やマップは示されない。DMはこの場所を任意に設定して構わないが、ここは非常に効率的な魔法のウォード、罠、守護者が配置されていることを忘れないようにしろ。ここにはウィザードが多くの年月をかけて集めてきた途方もない宝物と魔法のアイテム、ひとつまたは複数のアーティファクト(DM判断)が収められている。要塞の創造者が持つ混沌属性を反映し、要塞内の部屋の配置は同心円型をしており、自由に回転する。

アイアン・ゴーレム Iron Golem (5体):ヒット・ポイント129;MM75ページ

 

埠頭 The Docks

  エミリコルは水晶の尖塔の基部の断崖のちょうど反対側に、小さな木製の埠頭を設けている。通常の船はここに係留されることはない(それらはメタルストームを抜けることが出来ない)。エミリコルはデーモンウィング号 の舵手アングアスに、タラップをつけてPCを待つように命令している。彼女らが乗船し、船尾楼に登ったなら、船のタラップは引き上げられてすぐに出帆する。