デーモンウィング号 に乗船すると、以下の秘術呪文は変質する：

• 幻術（虚像、幻覚、紋様、惑乱含む）：これらの呪文はアビスではよく機能する。そしてその持続時間が終了するまでデーモンはそれを使って楽しむ。すべての幻術は術者レベルが１高いものとして発動される。幻術はより長時間持続し、より強い効果を現する。そのため不信が困難になる（難易度＋２）。これはデーモンが発動した幻術についても同様である。
• 幻術（操影）：発動×。
• 召喚術（瞬間移動、創造）：発動×。
• 召喚術（招来、招請）：この系統の呪文に対し、デーモンは術者の意図を超えて招来に応えようとする。その確率は呪文レベル毎に10％である。したがって、より強力な呪文はより強力なデーモンを呼び出す。間違ってデーモンを招来してしまった場合、各呪文レベル別に『モンスター・マニュアル』230ページサモン・モンスター表における“混沌にして悪”の項を参照しろ。招来されるクリーチャーはその中から無作為に選択される。デーモンを招来した場合、彼らは束縛されることを嫌うため、ただちにくびきを離れて術者を攻撃し始める。
• 召喚術（治癒）：発動○。
• 死霊術：死霊術呪文の中にはアビスではよく機能するものもある。アニメイト・デッド は発動できる。しかし可動死体はメインなどのアビス原住クリーチャーに容易にのっとられてしまう。通常、これはアニメイト・デッド で作られたアンデッド（スケルトン、ゾンビ）が術者やその仲間を攻撃する結果を招く。アビスで発動されたリインカーネイト による転生は、通常はドレッチかメインに限定される。アビスで死んだ善属性の魂はボダックとして再生する（メインについては『魔物の書�T』を参照）。
• 心術（強制、魅惑含む）：発動○。
• 占術（念視含む）：アビスにおいて占術呪文を発動する場合、周囲にデーモンが存在するため（ＤＭの裁量 ‐ この冒険ではデーモンウィング号 に乗船中）、彼らは占術呪文の発動を感知するとそれを介して詮索好きな術者を攻撃するためにアビスの力を用いる。この逆襲は常に呪文の手段と同様の手段で行われる。クレアオーディエンス 呪文を発動した場合、シャター やサウンド・バースト、デフネス、シャウト 呪文が術者を襲う。クレアヴォイアンス やトゥルー・シーイング 呪文を発動した場合、ブラインドネス やファンタズマル・キラー 呪文など視覚的報復を許す。レジェンド・ローア 呪文などは偽りの情報をもたらす。占術呪文は広範に渡るため、それだけ逆襲を受ける方法も広範に渡る。ディテクト・マジック はこのルールにおける唯一の例外である。逆襲は以下のレベル限界に収まるのであればいかなる手段であっても可能だ。

  　　逆襲は占術と同様の手段を用いる。占術呪文レベルの２倍までのレベルの呪文を用いる事ができ、逆襲を行った後に反動で呪文の効果時間は終了する。例えば、クレアヴォイアンス 呪文（３レベル呪文）を発動した術者はカラー・スプレー （レベル１）とパーシステント・イメージ （レベル５）で逆襲されるかもしれない。クレアオーディエンス 呪文（レベル３）の術者はシャウト 呪文（６レベル）で逆襲されるかもしれないが、プリズマティック・スプレー （７レベル）やパワー・ワード・スタン （８レベル）で逆襲されることはない。

• 変成術：アビスの腐敗的な性質により、たいていの場合は間違った効果を現すか失敗する。術者（および存在するなら目標）は意志セーヴィング・スロー難易度25＋呪文レベルを行わなくてはならない。彼女が成功したなら呪文は通常に働く。彼女が失敗したなら呪文はアビスの混沌とした性質により歪められ、失われる。
• 防御術：防御呪文（プロテクション・フロム・エナジー のような）はしばしばもっとも必要なときに失敗する；術者（と目標の両者）は意志セーヴィング・スロー難易度25＋呪文レベルに成功しなくてはならない。
• 力術：破壊的元素呪文（ファイアーボール など）を発動する場合、術者レベルは１つ高いものとして解決され、またダメージ・ダイス毎に＋１のボーナス・ダメージを得る。
• サイオニクス・観念移動（瞬間移動）：発現×。
• サイオニクス・観念移動（瞬間移動除く）：発現○。
• サイオニクス・具象化（創造）：発現×。
• サイオニクス・具象化（招来、招請）：上記・召喚術系統（招来、招請）に同じ。
• サイオニクス・具象化（創造、招来、招請除く）：発現○。
• サイオニクス・超知覚（念視含む）：上記・占術系統に同じ。
• サイオニクス・念動：上記・力術系統に同じ。
• サイオニクス・変容（治癒）：発現○。
• サイオニクス・変容（治癒除く）：上記・変成術系統に同じ。