5.素数選択 A Prime Choice(遭遇レベル7)

  短めの階段が水上に設けられた無施錠の木製扉 ‐ 湿っているため木が膨れている ‐ に続いている。扉が開いたなら以下のテキストを読むか言い換えろ。

  死体のような肉体が5体、向かいの壁に整列している。それぞれの肉体には、異なる数値が刻まれている。扉が開く音を聞きつけると、肉体のうち1体が、頭部のみ振り向きも話しを始める。「我らのうち1体のみが他者と異なれり」とそれは言った。「もし貴殿が異なりし者を見出せるなら、我らは貴殿の通過を許そう。もし貴殿の選択が誤りしものなら、我らは貴殿を抹殺するであろう。貴殿が持てるは1分の時とひとつの回答のみ」

 

  5体の死体のような肉体はフレッシュ・ゴーレムに似ているが、実際は1体のみである。それらに刻まれた数は5、7、9、11、13である。話をした体躯(5番を刻まれたもの)は、マジック・マウス 呪文によって会話をしている(〈呪文学〉難易度21によって効果を判別できる)。

  プレイヤーたちには、仲間内で謎を論じる時間として実時間で60秒を与えろ。しかし“ゴーレム”に与える最初の回答には強制力がある。異なる数値は9である;他のものはすべて素数 prime numbers である。

 

クリーチャー:9番を刻まれた体躯はフレッシュ・ゴーレムである。もし時間が経過するか、キャラクターが間違うか、いずれかの体躯を攻撃するか、答えることなく部屋を素通りするかしたら、それは活性化して攻撃をする。もし彼女たちが正確に答えるなら、それは彼方の扉を開け、そして穏やかに脇に立つ。

  フレッシュ・ゴーレム Flesh Golem ヒット・ポイント79;『モンスター・マニュアル』78ページ参照

 

宝物:9番は唯一の本当のゴーレムである。他の4体の縫い合わせられた死体はフレッシュ・ゴーレムの素体であるが、それらを賦活化する過程はまだ完了していない。肉体は組み立てられ、そして必要な軟膏や“たが”は完了している(作成法、『モンスター・マニュアル』78ページ参照)。《人造クリーチャー作成》特技と適切な呪文を発動できる者なら、この肉体は非常に貴重だろう。肉体が破壊されずダメージもこうむらなかったのなら、ゴーレム作成に興味を持つ者にはこれは1000gp相当の価値がある ‐ 一般的に、強力な悪の術者だろう。他の誰かはいざ知らず、彼女たちには無価値だろう ‐ たいていの場合これは冒涜行為である。

 

特別な経験値調整:もしPCたちが正しい答えを与えるなら、彼女たちが脅威度5の敵対者を破ったかのように経験値を与えろ。