ラダガスト Radagast

 

名前レベル耐久力よろい防御こて/すね当て近接攻撃射出攻撃移動注意
ラダガスト40(60)210硬/1290有扱い150杖/剣*100小45マイア(イスタリ) まじない師、“茶”の魔術師、植物の守り手

レベル40(防御時は60)
種族マイア(イスタリ)
職業まじない師
出身ヴァリノールを起源とし、現在はロヴァニオンの西闇の森
異名茶、望外の客(ラダガストはロヴァニオンの北方人がつけた名)、鳥を愛する者、アイウェンディル(クウェニャ語)、鳥使い、お人よし、愚者(サルマンの弁)
ロールマスター能力値
筋力100@@@器用度100
敏捷性100体力103
共感力102記憶力97
霊感104理性96
人格101自律心80
MERP能力値
筋力100@@@知性96
敏捷性100霊感104
体力103人格101
外見101

 

  最後にエンドールへの旅に選ばれた、茶色のラダガストは五柱のイスタリの中で最も弱かった。ヤヴァンナは他のイスタリが気にも留めないであろうオルヴァール(植物)を後見する者として、茶色の魔法使いを員数に加えたのだった。

  不幸なことは、ラダガストがオルヴァールの保護に余りにも献身的になりすぎてしまったことだ。彼の飽くなき探究心は動植物たちの為だけに注ぎ込まれ、その頻度は次第に増していった。彼は中つ国の荒野に傾倒し、やがて探索は見失われていった。彼はロスゴベルの住居に落ち着き、アンドゥイン谷と周辺の森、来訪する鳥たち、花々や森の獣の世話をすることのみが目的になった。ラダガストは鳥を頼りになる仲間と見なした。

  サルマンはヤヴァンナの要請を受け、しぶしぶラダガストを仲間に迎え入れた。これは不幸の前兆といえた。そもそも事の始めから、最高位のイスタリはその同郷人を軽んじていたのだった。白の魔法使いはエンドールに到着した最初のイスタリだった。ラダガストはほどなくして彼に合流したが、サルマンは茶色の魔法使いの到着に頓着することは無かった。サルマンが恩寵を失い任務を放棄した後、彼はラダガストを便利な道具として用いた。ラダガストはその役割に適切だった。

  明らかに政治や民との対話には無関心であったが、ラダガストは彼の庇護対象に忠実なままであり続けた。むしろ彼の失敗は自負や力への渇望が皆無であったことにあった。つまり彼が参加した動機であったエンドールの“小動物”への愛こそが障害となったのだ。オルヴァールと小さきケルヴァールへの愛が増すにつれ、茶色の魔法使いは煩雑な現実から逃避し、それらを周囲に配したロスゴベルで時を過ごす事に耽溺していった。彼はますます世間から隔絶していった。

  ラダガストはそれでもなお目的を達成した。西闇の森での彼の務めはドル・グルドゥアの諸悪の活動を制することであり、彼の友人(獣)たちの救援要請は〈指輪戦争〉の到来を告げる役目を果たし、そしてオルサンクに幽閉されていたガンダルフを解放することに成功した。

  ラダガストは素晴らしい茶色の髪を持ち、6フィート5インチの身長があった。しかし彼は好奇心が強いため、しばしば前かがみになって歩いた。彼は陽気で一見して単純な人物に思えるが、本国への帰還に頓着しない点などからして、真の力は隠されているものと考えられた。魔法使いとして、彼は色の変化と形の大家であり、そして動植物を操ることについての知識に通じていた。ラダガストの相対的な欠点は、彼自身が手強い敵となり得る点だった。

 

ラダガストの主要な道具 Radagast's Principal Items:
形態〈呼称〉シンダリン名説明
長衣〈アマンの長衣 Robes of Aman〉内外共に茶色をしている。ヴァリノールで作られたそれは、硬/AT12(防御30)を与え、移動と運動には重さが無いものとして扱う。茶色の頭巾はかぶととして機能する。
6フィート5インチのヒッコリーの杖で8倍魔力倍増器として機能する。所持者のDBと抵抗ロール、全ての呪文ロールに+20。
木剣エリヴァギル Erivagil銀樹を魔法で加工した+30の聖なる剣。オークと人間退治の武器だが、生きている植物と物言わぬ動物を傷つけることは出来ない(例:トロールは弑せるが猫には傷もつかない)。

 

ラダガストの特殊能力 Radagast's Special Powers:
鳥話ラダガストはいかなる鳥でも理解し、交信する事が出来る。加えて彼は鳥の深層心理や心像をも自身のものであるかのように理解することができる。言い替えれば、ラダガストが鳥の精神を通して得る視覚は、鳥の精神的限界に左右されることはない。どちらかと言うと、彼らの方が茶色の魔法使いの精神に依存しているからだ。
呪文240魔力を持つ。基本呪文攻撃40OB;呪文照準60OB。ラダガストは全ての野伏用リストとまじない師用リスト、全ての神霊界公開リスト(MERP)、加えて全ての神霊界秘伝リストと全ての神官用リスト(RM)を修得している。