23.空中水流 Airborne Stream

  この部屋の最も異色な特徴は、床上から持ち上げられた水流である。

  部屋の片側から、水流が注ぎ込んでいる。しかしそれは、滝のように流れ落ちるのではなく、地上2フィートの中空を流れ続けている。水は西から東に、直径6フィートの狭い坑道を通して注ぎ込み、また流れ出ていっている。壁のそばには、長方形の足場がいくつか設けられている。

 

  水は中間を除き坑道の出入口を満たしているものの、舟乗りが通過できる程度には隙間が開いている(下記参照)。

  8艘の全長5フィート、幅2フィートのほっそりとした舟が南壁に立てかけられている。それぞれには中型キャラクターが1人、あるいは小型キャラクターが2人乗ることが出来る。

  舟を持ち上げて流れに乗せてそれに乗り込むには、移動アクションと【敏】難易度12を必要とする(あるいは技能を持っているなら〈職能:水夫〉難易度10でも構わない)。乗り込んだなら、キャラクターは舟を転覆させないために、ターン開始時に〈平衡感覚〉難易度5に成功しなくてはならない。落水者は〈水泳〉難易度10に成功することで現在位置を維持することが出来る;失敗したなら水流に押し流されてしまう。

  水は毎ラウンド30フィートの速度でかなり早く流れている。搭乗済みの舟は乗り手のターン開始時、〈平衡感覚〉判定後に移動する。複雑な問題を無視すると、この方法で第23区画から第24区画までの移動に7ラウンドを要する。

  用心深いキャラクターはこのあからさまな移動方法を避けてもよい。他の方法を取ることはもちろん可能で、それは水泳、水中歩行、あるいは飛行が考えられる。DMはこれらの状況に対して適切に判定しなくてはならない。水音を立てずに移動するのであれば、第24区画の人々を警戒させることはない。