12.衛兵詰所 Guardpost(遭遇レベル7)

  この部屋はバーケットが監視する回転体回廊(第11区画)を見渡す衛兵詰所の役をする。

  この部屋は家具が備え付けられ、簡素な木製テーブルのそばにベンチが置かれている。テーブル上には大きな蝋燭が蝋を垂らし、傍らに置かれた大きな書物に影を投げかけている。反対側の壁面に、別の扉が設けられている。

 

  この部屋は蝋燭以外に光源がない(そのため一隅を除き部屋は暗い)。スナーラは暗闇の方が好きであり、そしてバーケットは光なしでここを動き回ることに慣れている。

クリーチャー:バーケット(知性を制限されているが不壊の忠誠心を持つ人間のファイター)と彼の愛人スナーラ(ワーウルフのソーサラー)はこの部屋ともう1つの部屋に居住している(第13区画)。バーケットは、山中を歩いているところをスナーラに気に入られて連れて来られた最新の愛人兼従者である。

  不法侵入者と戦って撃退することに加え、2人の仕事には第10区画のシー・ハグとアチューロンの世話も含まれる。彼女たちはいずれも第14区画の扉を越えたことはなく、そのためその先がどうなっているかを知らない。

  バーケット Burket ヒット・ポイント34

  スナーラ Snarla ヒット・ポイント30

 

戦略 バーケットはバスタード・ソードを持ち、スナーラを護りつつ可能な限り呪文発動を邪魔されないように戦う。スナーラは追い詰められるまで人間形態で戦う。もしバーケットが殺されるか、あるいは彼女が窮地に陥るなら、彼女は中間形態に変化する。彼女がレイジ・ポーション を飲んだなら、彼女は5ラウンド間に渡り6ヒット・ポイントと近接攻撃ロールに+1ボーナス(そして爪攻撃によるダメージ)、意志セーヴに+1ボーナス、ACに−2ペナルティーを受け取る。中間形態では、彼女は呪文発動は出来ないがワンドを使うことは出来る。そしてそれは彼女の肉体武器よりも有効だ。彼女はまったくウルフ形態を取らない。

宝物:バーケットとスナーラの所持品の他、テーブル上に開いた本は正規の市場でなら若干の価値がある。大冊の内容は、大部分が重要性の低い地域の歴史であるが、真剣な学者や書店であるなら20gpを支払うだろう。

  本はキャラクターにとって別の利用方法もあるだろう。そこには第17区画に横たわるトライデント“ウェーヴ” にまつわる沿革が含まれている。トライデントを発見した後、本に目を通したキャラクターは1d3時間の研究をすることで、〈知識:歴史〉難易度15に成功したかのようにアイテムの沿革を学ぶ。ここで得た情報については、付録“ウェーヴ” の記述を参照しろ。武器に関するそれ以上の沿革を学ぶことは、その伝来能力を解放することを望む冒険者次第である。